ワインをもっと身近に!初めて味わう人が把握しておきたい特徴や基本情報を分かりやすく紹介します

このサイトではワインとはあまり縁がない生活を送っている方を想定して、色々な視点からの基本となる知識を幅広く紹介しています。
お酒として単体での味わいや風味が魅力的なのはもちろん、色々な料理とのマリアージュを楽しめるのも魅力のひとつ。
それぞれの種類に応じて、相性のよいメニューや選び方などのポイントも触れています。
初心者にとって困るのは、スクリューキャップが硬くて開封できないというものです。
こんなときの解決法も紹介しました。
ワインをもっと身近に!初めて味わう人が把握しておきたい特徴や基本情報を分かりやすく紹介します
世界各国で色々なワインが生産されていますが、味わいや風味に影響を与える要素として、原材料となるぶどう生産地の気候風土が重要と認識されています。
基本的にぶどうの糖度と熟成具合に比例して酸味と風味が濃厚になる傾向があります。
ワインの代表的な生産地のドイツとイタリアを比べてみます。
ドイツは緯度が高く寒冷な気候であるため、ブドウの糖度は低く、風味も軽くなります。
これに引き換え温暖なイタリアでは糖度も高く風味も濃厚で、それらの持ち味がワインにも反映されるわけです。
初心者は飲みやすいワインから挑戦するのがおすすめ
普段お酒を飲む機会がない方などは、どんなワインなら初心者でも挑戦しやすいのか知りたいという声は多いです。
ワインには甘口から辛口、赤や白、ロゼなど色々な種類がありますが、ワイン初心者にはまずは酸味や渋みが少ない、飲みやすいタイプから挑戦してみて自分の好みを探していく方法がおすすめです。
現在世界には多くの生産地がありますが、その中でも特に有名なのがフランスやイタリア、スペインやドイツなどのヨーロッパであり、その中でもフランス産のブルゴーニュ地方で作られたお酒は、繊細な味わいで日本人向きの優しい味わいとなっています。
ボルドー地方は渋みや強く、重厚な味の赤が有名なのでまずはブルゴーニュ地方から挑戦してみると良いでしょう。
イタリア産はブドウの固有品種が多く、飲みやすくあっさりとした味わいのお酒が多いですし、ドイツ産はアルコール度数が低く慣れていない人におすすめという特徴を持ちます。
また日本国内で醸造されている日本ワインは、和食に合う繊細で上品な香りが特徴なので日本人向きといえます。
フランスワインのセカンドラベルとは?
インに馴染みのない方にとっては、フランスワインのセカンドラベルとはどういったものか知らないという方は少なくありません。
このセカンドラベルとは、シャトーが所有する畑のブドウから醸されたワインのうち、ブレンドを意味するアッサンブラージュの際にシャトーの厳しい選別に達しなかったワインを更に選別し作られており、主に樹齢の若いブドウから醸造されたものが選ばれています。
選別をかけられたラベルというと、通常のワインよりも品質が下とイメージされがちですが、栽培から醸造までシャトーものと同じく手間暇をかけて丁寧に作られています。
この基準も非常に厳しくなっており、基準に達していない場合は排除されます。
樹齢が若いことでお酒の熟成が比較的早く進みやすいですが、価格が通常の商品と比べてお手頃価格で購入できるようになってるので、最近では手軽に高品質なお酒が楽しめるとして注目度が高まっています。
初めて購入する場合には、口コミ評価を参考にして買いやすいタイプを飲み比べしてみることもおすすめです。
ワインの産地は大きく旧世界と新世界に分けられる
世界中でワインは生産されており、それぞれのご当地で色々な銘柄が製造されています。
歴史をさかのぼると地中海沿岸のヨーロッパ、とりわけギリシャやイタリアなどの南欧が原料となるブドウの供給源と認識されてきました。
その後はドイツやフランスなどヨーロッパ全域に伝播していきますが、その後の大航海時代をはさんで欧州列強は中南米で植民地を拡大していくことになりました。
ワインも列強の世界進出と軌を一にして伝播していくことになります。
そこで南米などでもブドウ栽培が開始され、広大なプランテーション農園でブドウ栽培も盛んになりました。
原料を確保できればワイン製造も同様に盛んになるのは自然の流れで、現在にあってはチリやアルゼンチンなどの南米各国を産地とる銘柄も数多く登場し、世界中で愛されています。
欧米列強の世界進出を時間軸として、それ以前の欧州などを旧世界、南米などの新規の産地を新世界で、分類することもできるわけです。
ワイン生産の歴史が比較的新しい産地のことを新世界と呼ぶ
新世界とは、ワイン作りの歴史が新しい産地のことです。
代表的な産地としてはチリやアメリカ、日本などが挙げられます。
対してフランスやイタリアなどの伝統的な産地は旧世界と呼ばれます。
新世界のワインは伝統にとらわれず、多様なブドウの品種や製法も用いて作られており、個性的なものが生産されているのが特徴です。
価格が比較的安いという傾向も見られます。
新世界の中でもチリ産は、2015年に国別の輸入量が1位になるなど国内でも人気が高いです。
チリは16世紀からブドウの栽培が始まるなど、新世界の中では古くから生産されていた国であり、果実の味わいがしっかりと感じられる特徴があります。
日本でワインの生産が始まったのは1870年代のことです。
比較的歴史が浅いですが、2010年に甲州がワインの審査機関であるOIVに登録されるなど、海外でも評価が得られています。
繊細な味わいが特徴で、飲み慣れていない方でも飲みやすくなっています。
ワインボトルの瓶底は何故へこんでいる?
一般的な酒瓶と比べてワインボトルの瓶底には深いへこみがあります。なぜこのような特徴があるのかと言うと、ワイン特有の特色が関わっているからです。 長く熟成させているワインには、澱と呼ばれる不純物が発生します。特に赤ワインに多く、澱の正体がポリフェノールなどの色素と、渋みの元であるタンニンが合わさったものだからです。この澱を飲んでしまったとしても、身体に害があるものではありませんが、舌触りを悪くしたり本来の味を損ねてしまいます。出来うるならば間違って飲むのを避けるために、わざと瓶の底を深くしてその中に澱が沈殿できるように工夫したのです。 また、もうひとつの特徴として、重いボトルを指で支えやすくするためでもあると言われています。実際にグラスの中へと優雅に注ぐためには、しっかりと支える必要があります。一見気になる瓶底のへこみにはそれが必要となる理由があり、美味しく楽しむためには無くてはならないものなのです。
さまざまな造り方が存在するロゼワイン
ロゼワインは単に赤と白を混ぜて作られているのではなく、セニエ法・直接圧搾法・混醸法という3つの製法が存在します。セニエ法は黒ブドウの果皮と果汁・種子をタンクに入れて浸漬した後、醸造の途中で果汁のみを抜き取り別のタンクで発酵させる製法です。色が濃く、タンニンが強いロゼワインに仕上がります。 直接圧搾法は黒ブドウをゆっくりと圧搾し、茎や皮、種などを取り除いて果汁のみを取り出して発酵させ、タンクで醸造する製法です。皮との接触時間が少ないため、色の薄いロゼワインに仕上がります。 混醸法は黒と白のブドウを皮付きのままタンクに入れ、発酵させて浸漬する製法です。黒ブドウの皮から赤色が溶け出し、白ブドウの色と混ざり薄ピンクのロゼワインが出来上がります。タンニンが少なく、魚料理にマッチするあっさりした味わいです。 製造法によって色味や味わいも異なるため、料理や飲むシーンに合わせてぴったりのものを選ぶと良いでしょう。
白ワインの味わいは甘口と辛口で表現する
白ワインはとても人気があり愛飲している人も沢山いますが、味わいは甘口と辛口で違いがあるのでその両方を楽しむことができます。 これらを表現すると先ず甘口はその言葉の通り甘いのですが、辛口は辛いと言うわけではなく基本的に甘くないものをこのように表現しています。 これらの違いはワインの中の糖分の量で決まるので、糖分が多ければ甘口となり少ないと辛口となるのでこの違いに関しては知っておいた方が良いです。 糖分を殆どアルコールに変えると辛口になるのは豆知識でそれを知っておくと度数の問題に直結し、度数が高いものを飲みたい時に役に立つこともあります。 ただこれらの度合いは各メーカーや輸入業者がそれぞれ独自に判断して表示しているので、一定のルールがない点は知っておくことが重要です。 このように白ワインには甘口と辛口が存在し甘い、辛いで判断すると言うわけではなく、糖分の量でどちらか決まるのでこの点については知っておくことが大切です。
白ワインに使用される代表的なブドウの品種とは?
白ワインには主に白ブドウが使われます。白ブドウと言っても皮が黄緑色のものだけでなく、灰色がかったピンク色の品種もあります。ブドウ自体の味や酸味のバリエーションも豊富なので、味わい豊かなワインに仕上がります。 ワインの原料となる代表的な白ブドウは、フランスのシャルドネです。ブルゴーニュ地方が原産ですが、オーストラリアなど世界中で栽培されています。涼しい地方では酸味が強くなり、暖かい地方では果実味が目立つのが特徴です。香りも栽培地域で異なり、寒い地域ではレモンやライムの香りがします。暖かい地方のものは、トロピカルフルーツやナッツなどの香りです。シャルドネは、シャンパンの原料としても知られます。 甲州は日本固有の欧州系品種です。1300年もの歴史を持ち、山梨県を中心に栽培されています。皮は、白ワインに使われるとは思えない美しい赤紫色です。甲州を使うと上品な酸味を持つ、軽やかな味わいの製品ができます。香りは和の柑橘類や梨などに似ています。
スパークリングワインを上手に開けるコツ
スパークリングワインを失敗せずに開ける基本的なコツは、開ける前に温度を低くしておくことです。甘口の場合は4℃程度、辛口の場合は6℃から8℃程度までしっかりと冷やしてください。ボトルを開けた時の噴きこぼれを抑えられますし、何より美味しく飲めます。冷蔵庫で5時間程度冷やすとだいたい5℃程度まで低温になるので、噴きこぼさない温度になる目安と覚えておきましょう。スパークリングワインを適温まで冷やしたら、まずキャップシールを剥がして開けていきます。コルクにワイヤーがかかっているので、つまみ部分を回しながら緩めてください。この時に、コルクの上へナプキンをかぶせて指で押さえつつワイヤーを緩めます。緩めたら、ナプキンごと栓を押さえるように持ち、ボトルの下部分を少しずつ回しましょう。ガス圧によって栓が自然に持ち上がるので、飛び出さないように押さえながらボトルの口から少しずつ抜いていきます。最後は傾けるように栓を開けて、ボトル内のガスを隙間から逃がして終了です。ナプキンを栓にかぶせて慌てずに開けていくと失敗が少なくなります。